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介護の制度 セミナーレポート

学術大会レポート

2017年6月10日・11日に「第16回 日本自立支援介護・パワーリハ 学術大会」が開催されました。

多くの実践事例や研究について、数多くの報告がおこなわれ、大変勉強になる学術大会でした。

 

 

 

 

拡大する自立支援介護

基調講演は、会長であり国際医療福祉大学大学院教授でもある竹内孝仁先生が「拡大する自立支援介護」というタイトルでおこなわれました。介護の世界で時々耳にする「身体的自立だけでは意味がない」という主張に対して、世代別の自立課題や心理(精神)と身体などについて解説し、身体的な自立がQOLの維持や向上につながることから、高齢者介護は身体的自立が鍵であることを強調しました。

肺炎と骨折が減少

実践報告では、自立支援介護を実践することで、肺炎と骨折による入院が激減することが複数の施設から報告されました。これは理論としても解説されていることで、自立支援介護によって意識レベルや口腔衛生、身体の協調性等が向上することで、不顕性誤嚥や転倒が減ることから誤嚥性肺炎や転倒や転落による骨折も減ることからもたらされる成果です。

これらは入居者が入院することよる施設の減収を抑制するとともに、医療費の減少という効果にもつながります。

 

 

 

 

常食への取り組み

今回の大会では、常食化への取り組みも複数発表され、大きな成果を挙げていることがわかりました。特に小脳出血によって胃ろうを造設した40歳代の方の事例では、ご本人と奥様も会場に来られて、口から食べられるようになったことで、さまざまなメリットがあり、生きることの喜びにつながるという気持ちを語られていました。

この他にも減薬へ取り組みや、重度の方の歩行練習による成果についても発表がありました。

2日目の特別講演では、参議院議員の山口和之氏によるレクチャーや、内閣官房 内閣審議官 健康・医療戦略室 次長の藤本康二による講演があり、自立支援介護が今後の介護保険法改正への指標になることの期待を感じることができました。

今後、ますます自立支援介護理論の広がりが加速することが期待できる学術大会になりました。

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