自立支援のための介護に関する知識・情報をお伝えいたします。

介護の制度

特定施設等の人員配置基準について

3対1基準

 図1特定施設の職員配置は、厚生省令で従業員の員数として定められており、要支援2以上の入居者3人に対しては1人以上の介護職員が必要とされています(要支援1なら10人に対して1人以上の介護職員が必要)。
 この基準のことを一般に「3対1」基準といっています。これは最低基準であり、施設によってはより手厚く「2.5:1」や「2:1」という配置にしている所もあります。
 もちろん3:1が最低基準なので、3.5:1とか4:1といった基準の施設はありません。
 また、端数は切り上げになります。例えば10人の入居者に対しては、4人の介護職員が必要になります。
 尚、これらの基準は看護・介護職員の数なので、施設長や計画作成担当者、生活相談員等は含みません。

常に3人の入居者に対して1人の介護職員がいるわけではない

 この基準をそのまま当てはめると、施設には入居者3人に対して常に1人以上の介護職員が働いていると思いがちですが、実際には違います。
 例えば、入居者が30人いる施設だと、10人の介護職員が働いていることになります。そうすると、この10人の介護職員は、24時間を三交替等のシフトで勤務することになります。そのため、ある時間帯に実際に働いている職員はずっと少なくなります。

時間で考えると10人に1人程度

 これは介護職員という人単位で考えるより、職員の勤務時間で考えた方がわかりやすいかもしれません。「職員1人=週40時間の介護時間」といkaichu_dokeiう考え方です。
 例えば、1週間は24時間×7日なので、168時間です。入居者はまさにこの168時間を過ごしています。ところが、職員の側から見ると、週40時間だけが介護に費やす時間になります。
 先の入居者30人の施設なら、10人×40時間なので、週400時間の介護が提供されることになります。1日なら約57時間です。これを単純に職員の勤務時間8時間で割ると約7人分になります。
 7人が三交替勤務するなら、常時いるのは2人強ということになりますが、実際には夜間帯は職員数が少なく、昼間は多くしている所がほとんどです。また食事や入浴時に数を増やす等の工夫をしている施設もあります。
 そのため、3:1の施設であれば昼間の時間帯は、入居者10人に対して1人の介護職員というのが目安ではないかと思います。先の30人の入居者がいる施設なら3人程度、入居者50人なら5人程度ということになります。

-介護の制度

関連記事

高額介護サービス費制度

一定額を超えると払い戻される  介護保険サービスを利用した場合の1ヶ月の自己負担割合は、1 …

通所系サービス② ショートステイ・小規模多機能

ショートステイ  ショートステイは正式には「短期入所生活介護」といい、施設に短期間入所して …

入所サービス② グループホーム・介護付有料老人ホーム

 介護保険3施設以外でも施設に入居して、介護保険によるサービスを受けることができる施設があ …

その他のサービス 福祉用具・住宅改修

 訪問系や通所、あるいは施設でのサービスの他には、福祉用具の貸与や購入費の補助、住宅改修費 …

通所系サービス① デイサービス等

閉じこもりを予防し活動性向上に  通所系サービスとは施設などに通って受けるサービスです。通 …