自立支援のための介護に関する知識・情報をお伝えいたします。

セミナーレポート

セミナーレポート:「自立支援とスタッフ定着で報酬減を乗り切る」パート4

 高齢者住宅新聞記事いよいよ10月22日セミナーの最終版です。セミナー第3部はサンケイビルウェルケアの根岸氏による「自立支援介護が人を呼ぶ」と題した講演です。
 サンケイビルウェルケアは私も開設当初から今年4月まで、研修やマニュアル作成等でお手伝いさせていただきましたが、有料老人ホームの中では珍しく自立支援介護を取り入れて運営している施設です。
 講師の根岸氏は長い間社会福祉法人等で自立支援介護を実践してきた経歴を持ち、乞われて同社に入社し、現場指導で活躍されています。

 

 今回のセミナーが高齢者住宅新聞に掲載されていました。

 

 

 

 

医療・福祉に関わらない生活

 質の高いケアという言葉はよく耳にしますが、それでは「具体的に質の高いケアとは何か?」と問われると、人ぞれぞれバラバラの答えが返ってきたり極めて抽象的な答が返ってきたりすることがあります。
 同社では、質の高い介護とは医療や福祉に関わらない生活につなげることと定義し、それを実現するために自立支援介護を導入し実践しています。これは、いわゆる「人の世話にならずに生活すること」であり、ADLの自立性を維持して生活するということで、自立支援介護の根幹だといえると思います。

2ヶ月で大きな成果が

 ここでも改善事例の紹介がありましたので、ご紹介します。
 要介護4で89歳の女性は、寝たきりでおむつを使って排泄、尿意も便意もなく、食事もミキサー食という状態で入所。自立支援介護を実践し、早期から歩行練習もおこないました。これにより約2ヶ月後には、排泄はトイレで自立し、まれに夜間失禁がある程度まで改善。食事も常食を自力で摂取。しかも寝たきりで車いすを使っていた状態から、自力歩行が可能になり、屋外歩行まで自分でできるようになりました。

90歳超えても成果

 同じく94歳で要介護4の女性は、尿意・便意なくおむつ使用、食事はミキサー食という状態で入所。
 同様のケアをおこなうことにより、2ヶ月後には食事は自分で食べるようになり、食欲低下で補液が必要だったのが不要になりました。尿意・便意も戻り、昼間の失禁はほぼ消失。小型歩行器を使って屋外歩行も可能になりました。

※ 杜の風・上原の事例同様、大きな成果を挙げています。これにより、同施設では入居希望者が増え、満室状態になったとのこと。まさに自立支援介護が人を呼ぶという結果につながったことになります。

-セミナーレポート

関連記事

学術大会レポート

2017年6月10日・11日に「第16回 日本自立支援介護・パワーリハ 学術大会」が開催さ …

自立支援介護に関するセミナーのお知らせ

自立支援介護に関するセミナーのお知らせ  静岡県浜松市にある、聖隷クリストファー大学 社会 …

認知症あんしん生活実践塾2015 参加レポート

 8月29日に開催された「認知症あんしん生活実践塾2015」受講してきました。  内容盛り …

認知症あんしん生活実践塾2017 開催

8月27日に「認知症あんしん生活実践塾2017 家族で治そう認知症」が開催されます。 全国 …

「認知症あんしん生活実践塾2015」が開催されます

最近マスコミにも取り上げられることが増えてきた自立支援介護ですが、これを実践している世田谷 …