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セミナーレポート

セミナーレポート:「自立支援とスタッフ定着で報酬減を乗り切る」パート3

 高齢者住宅新聞10月22日のセミナーレポート第3弾です。同セミナーの講演第二部は自立支援がテーマではなく、スタッフ定着について高齢者住宅新聞社企業開発部デスクの小川氏による「スタッフが辞める組織・辞めない組織」というタイトルの講演でした。
 小川氏は仕事柄、高齢者施設の経営者などと接触する機会が多く、その中からスタッフの定着率が良い施設の事例を5つ挙げ、それらの組織が取り組んでいることについての紹介がありました。

 

 

『辞めてどうする?』

 紹介された5つの事例の一つ目は『辞めてどうする?』。少しわかりにくいですが、要は辞めたいと申し出てきたスタッフに対しては、目先のことだけで判断するのではなく、もっと長い将来を見ることを促し、真剣に熱意を持って離職者を引き止めることが大切ということでしょうか。

『手を止めて話を聞け』

 ある意味基本ともいえることですが、スタッフが何か話しかけてきたときには、それが当たり前のことや優先順位が低いこと、上司にとってはくだらないと思えるような内容であっても、そのスタッフにとっては勇気を持って真剣に話しかけてきたことかもしれないので、仕事の手を止めてきちんと話を聞くということですね。

『希望を実現する努力を』

 スタッフが前向きkaigi_shifuku_brainstormingな提案をしてきた時には、それを実現する姿勢を見せるということです。
 これは意外に難しいかもしれません。提案内容にもよりますが、簡単なことならともかく、実現するための苦労が大きく、実現までの道のりが遠いような提案だと、なかなか前向きになれないことも多いのではないでしょうか。また単に姿勢だけ見せても、そう長くは続かないでしょうし。

『全員さん付け、全員敬語』

 これは人によりますね。必ずしも偉そうにしているわけではなくても、部下を「○○ちゃん」とか、ニックネームで呼びたがる人はいます。
 本人はその方が親しみが湧くし、コミュニケーションも円滑になると誤解しているのかもしれません。ところが呼ぶ方はそのつもりでも、呼ばれる方は不快な思いをしているということはよくあります。あくまで仕事なので、「さん付け、敬語」は基本だと思います。

『活躍の場を外に作れ』

 これが最も難しいかもしれません。スタッフが社内で活躍することを期待するのは当然ですが、活躍する場を社外に見つけてやることで、スタッフmokuhyou_tassei_manの満足度や達成感を満たすことにつながるということです。
 本人のパフォーマンスが良いにも関わらず、組織の拡大が少ないような場合、社内では本人のパフォーマンスに見合うポストを与えられないこともあります。そのような場合は、外部での研修講師をおこなうことを奨励する等がこれにあたるでしょうか。
 外部で活躍する組織にスタッフが引っ張られることを危惧して、こういうことはしたくないと思う管理者もいるかもしれませんが、自分に活躍の場を与えてくれると感じる職場にはスタッフも愛着が湧き、離職防止にも効果があると思います。

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