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認知症のコミュニケーション

認知症高齢者とのコミュニケーション

 認知症高齢者の心理にあるように、認知症高齢者は混乱しやすく、不安感や孤独感、周囲への怒りといった感情を抱きやすい傾向にあります。このことを踏まえて認知症高齢者とのコミュニケーションを考えてみましょう。

共感的に接する

 周りから見ればチグハグで現実的ではない言動も、本人にすれば整合性がとれていることが多いので、それを否定されると不快感や被害感につながります。kaigo_oya否定するのではなくできるだけ共感的に接することを心がけましょう。
 例えば、財布を盗まれたという人には「それは困りましたね。じゃぁ一緒に探しましょう。」、介護を拒否する人には「嫌なんですね。でもお風呂に入ったら気持ち良くなりますよ。」というような対応です。
 自宅にいるのに「家に帰りたい」と外に出ようとすることを徘徊といいますが、このような場合「私も一緒に行きましょう」と本人に付き添って外出すると、しばらくすると落ち着いて戻ることが多いといわれています。
 このような対応は、接する側には少々忍耐が必要ですが、禁止や抑止的な言動をすると、却って症状が悪化してしまうので注意しましょう。

理解させるより理解しようとする姿勢

 不安感や孤独zatsudan_kaiwa_roujin_kodomo感を抱きやすいので、意識してコミュニケーションを増やし、優しく接するよう配慮しましょう。
 周囲の人が、「自分に関心を持ち、気にかけてくれている」「自分のことを理解しようとしている」と感じることによって不安感や孤独感が和らぐことがあります。たとえ会話がチグハグであっても、周りの人の関心や誠意が伝わることが重要です。
 正しく理解してもらおうと考えるよりも、周囲の人が理解しようとする気持ちや、優しく接しようとする態度を表すことが大切なのです。

なじみの関係

 共感的に相手を理解しようとして接することを続けると、相手が安心感を抱くようになるでしょう。このような信頼関係のことを「なじみの関係」といいます。
 認知症の介護ではこのなじみの関係を築くことが特に重要とされています。

関心がありそうなことを探す

flower_ume 本人の関心や興味がありそうなことを中心にコミュニケーションをとることが基本ですが、抑うつ状態に陥っている場合、周囲の働きかけに反応しないことがあります。
 但し、抑うつ状態にある人でも、過去に遡れば興味や関心があったことがあるはずで、ふとしたきっかけでその関心がよみがえることがあります。
 絵画や音楽、花、子供 … 等々。よく観察していると、少し目が輝いたり、表情が変わったりすることがあるかもしれません。その時は、興味や関心がありそうなことを材料にして積極的に働きかけましょう。 

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