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認知症高齢者の心理

認知症高齢者の心理②

周囲への怒り

 認知症高齢者につきまとう不快感や被害感は、周囲に対する怒りの感情につながりやすくなります。
 怒りの感情は、介護者や身近な周囲の人たちに向けられojiisan02_angryることが多く、粗暴な言葉や暴力を振るうというような行動につながることもあります。介護を拒否する場合も、このような怒りの感情からくると考えられます。
 認知症高齢者から、なじられたり、非難されたり、ひどい場合は暴力を振るわれたりすると、介護者や周囲の人は、本人に対して憤りを感じ、不愉快な思いにとらわれることもあるかもしれませんが、認知症高齢者からすると、自分が適切で正しい行動をとろうとしている(家に帰ろうとしたり、物を盗んだと思う人を問い詰めたり)にもかかわらず、止められたり、非難されたりするために、怒りにかられて、このような行動につながっている場合が多いと思われます。

 悲しみ

 怒りの感情obaasan04_cryを周囲にぶつけるのとは逆に、理解してもらえないことを自分の中にしまい込む場合も考えられます。
 周囲に怒りをぶつけるのか、自分の中にしまい込んで悲しみの感情にじっと耐えるのかは、その人の元々の性格にもよるでしょうし、それまでの経緯にもよるでしょう。初めの頃は
 怒りをぶつけていたのに、徐々におとなしくなっていくというようなこともあるでしょう。このような状況が続けば抑うつ感につながっていく可能性があります。

 抑うつ感

 介護拒否や言動が粗暴だった人が、徐々にそういう言動がなくなったというような場合、周囲の対応が適切なために穏やかにmark_manpu06_moyamoyaなるというパターンと、穏やかというよりは悲しそうで不安そうな表情、あるいは目に生気がないといった状態であるパターンがあります。
 症状が改善し穏やかになっても、活気があって活動的であれば問題ありませんが、活気がなくいつも悲しく不安そうな状態というのは良い状態とはいえません。このような状態が続けば身体機能の低下にもつながる危険性があります。

-認知症高齢者の心理

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