自立支援のための介護に関する知識・情報をお伝えいたします。

認知症のケア

活動性の向上

廃用性認知症

 寝たきりや閉じこもりのような活動性が低い生活や、毎日誰とも会話しないなど人との交流がほとんどないような生活を続けると認知症のような症状が現れたり、症状が悪化したりすることがあります。kaigo_woman  国立長寿医療センター研究所の大川弥生氏によると、安静状態を続けることで起きる廃用症候群の症状として、うつ状態や知的活動の低下、周囲への無関心、自律神経不安定などを挙げています。
 このことは介護現場ではだいぶ前から知られていて、活動性が低いことで現れる症状を「廃用性認知症」と呼ぶことがあります。

寝たきりから脱する

 活動性が低いことによって現れる症状は、活動性を向上させることで改善することが期待できます。
 基本ケアで体調を整えながら、寝たきりの人であれば、まず1日3度の食事はベッドから離れてテーブルで摂るようにします。この際できればご家族と一緒に会話しながら食事をするとより効果的です。
toilet_benki そして、排泄の中でも排便だけはベッド上でオムツにするのではなく、トイレ又はポータブルトイレに座って排便するよう介護します。座って排便することを促すためには、毎朝、朝食後に排便を促すようにすると効果的です。
 長期間オムツにしていた人だと、すぐには出ないかもしれませんが根気よく続けることで座っての排便に成功した例は多いようです。

外出の機会をもつ

roujinsya_couple 寝たきりから脱出したら、できれば週3回程度外出するための介護をおこないましょう。
 買い物でも散歩でも何でも良いので、家から出てご家族やヘルパー以外の人と会話をする機会をもつことが良い刺激になります。
 これらをご家族だけでおこなうのは大変なので、外出の代わりにデイサービスを利用したり、ホームヘルパーに頼んで一緒に買い物に行ってもらう等も良いでしょう。

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