自立支援のための介護に関する知識・情報をお伝えいたします。

認知症のケア

介護拒否への対応①

介護拒否の原因

 介護しようとすると嫌がったり少し強引に介護しようとすると暴力を振るったり人が時々います。他の症状と同じく、先に挙げた5つ全てが原因となっている可能性がありますが(⇒症状別ケアを考える)、可能性が高いと思われるものについて見ていきたいと思います。

 

体調不調で認知できていない

 体調不調が原因で、自分が介護されていて、こちらが介護者であるという状況を認知できていないことから介護を拒否する場合があります。
 特に脱水ojiisan_question症は意識水準の低下を招き状況認知を困難にします。
 状況を認知できていないので、例えば本人からすれば「朝起きると自分がいるのは知らない場所だった。しばらくすると知らない人が部屋に入ってきて、服を脱がそうとする。」といった現実とは異なる認識をしている可能性があります。これでは誰でも拒否するでしょうし、知らない場所から逃げ出したくもなるでしょう。
 このような場合に、さらに介護を続けようとすれば、粗暴な言動、例えば介護者の腕を振り払うといったことや、部屋から出ていこうとする等、
言動がエスカレートすることもあります。
 このような場合は「基本ケア」を徹底することで、正しく認知できるよう支援をすることが不可欠です。

環境の変化に追いつけない

 引っ越し、自宅から施設に入る、新しくデイサービスに通い始める、あるいは担当するホームヘルパーが変わるというよう な慣れ親しんだ環境が変化した場合、その変化に追いつけず正しく状況を認知できないことから介護拒否が現れることがあります。
 これに体調不調が重なれば、さらに症状の悪化につながります。時間が経って環境や人に慣れてくれば治まることが多いのですが、できるだけ早くそうなるよう、分かりやすい環境整備や、頻繁に声をかけてなじみの関係を築くといった対応が有効です。

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