自立支援のための介護に関する知識・情報をお伝えいたします。

認知症のケア

環境整備

認知しやすい環境

 認知しやすいように生活環境を整備し混乱やミスを予防することは、正しく認知できる支援につながります。
 夜間トイレに行く時失禁してしまうようなら、厠夜間も廊下の電気をつけておく、トイレだとわかりやすく表示する(トイレとかWCではなく、便所、厠と表示するなど)矢印をつける等が考えられます。
 その他、白い茶碗に白いご飯は識別しにくいので黒い茶碗にするといった簡単な工夫も考えられます。これらは高齢者介護施設等で取り入れられている工夫でもあります。

環境変化には要注意(環境不適応)

 引っ越しやshinpai_obaasan入院、介護施設への入所、あるいは新たにデイサービスに通い始める、ホームヘルパーの交替や、お世話する家族が変わる、これらは高齢者にとっては大きな環境変化だといえます。
 このようなことをきっかけにして認知症の症状が現れたり悪化したりしたら、新しい環境に適応できない「環境不適応」が原因だと考えられます。
 環境不適応が原因で現れるのは、不穏になって介護を拒否する、暴言などの粗暴な言動、物盗られ妄想などの被害妄想が多いようです。

なじみの関係、なじみの環境

kaigo_kurumaisu 環境不適応が原因であれば、新しい環境や人に慣れてくると症状は改善することが多いといわれます。
 高齢者が平穏で安心できる関係や環境のことを、なじみの関係、なじみの環境といいます。
 できるだけ早くなじみの関係になれるよう本人の孤独感や不安感を和らげることを意識し、何度も顔を合わせるようにする、できるだけ同じ職員が関わるようにする、ふだんより頻繁に優しく接するといった対応が有効です。

-認知症のケア

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