自立支援のための介護に関する知識・情報をお伝えいたします。

認知症のケア

「基本ケア」で正しく認知するための支援

 認知症ケアの基本は、第一に「正しく認知できるための支援」であり、具体的には認知機能が低下しないように、体調を整え、活動性を高めるための「基本ケア」です。
 これをより詳しくいうと、体調不調の原因になる脱水や低栄養、便秘などの疑いがあるようであれば、改善するための対策をおこなう必要があります。その上でできるだけ活動性を高める努力をおこないます。

水分ケア(脱水の改善・予防)

 脱水については、1日1,500mlの水分摂取を目安に、不足しているようなら水分摂取量を増やすよう促しましょう。特に下痢や発熱時などは身体の水分が失われやすいので、さらに多くの水分を摂る必要があることもあります。

栄養ケア(低栄養の改善・予防)

 栄養状態についてsyokuji_ojiisan (1)は、1日1500kcal以上の食事が摂れているかどうかを確認しましょう。
 在宅介護の場合には、カロリーを計るのが難しいかもしれませんが、一応の目安として1日3食、常食で主食と副食をきちんと食べているかどうかで確認しても良いでしょう。
 ご飯はお粥が中心という場合は低栄養の可能性がありますし、副食はあっさりした物ばかりではなく、肉も魚も野菜もというようにできるだけ多くの種類の食事を心がけましょう。

排泄ケア(便秘の改善・予防)

 排便は人によって頻度が異なるでしょうが、高齢者の場合3~5日に1回排便があるかどうかを確認します。
 これより少ないと便秘傾向と考えられます。その場合は、水分を多く摂る、繊維質の多い食事を摂る、活動性を高めるなどして、便秘解消に努めます。
 下剤を使うと排便のリズムを崩すことがあるので、できれば避けたほうが良く、やむを得ない場合に一時的に使用する程度にした方が良いでしょう。

運動(活動性の向上)

 廃用性認知症という言葉もあるように、過度な安静状態を続けると認知機能の低下を招きます。ある程度活動的な生活を送ることが必要です。
(⇒ 活動性の向上

※病気の可能性
byouki_oldwomanいつもより、元気がない、食欲がない等の症状があれば、慢性疾患の悪化や、カゼなどの病気、ケガなどの可能性もあり得ます。基本ケアをきちんとおこなっているにもかかわらず、このような症状が続くようなら早めに受診しましょう。

 

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