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認知症の基礎知識

脳血管性認知症について

脳血管性認知症とは

  脳梗塞や脳出血など脳血管障害(脳卒中)が原因で認知症の症状が現れるのが脳血管性認知症です。
 アルツハイマー型認知症に次いで2番目に多い認知症とsick_ninchisyou_noukekkanされてきましたが、最近ではレビー小体型認知症の方が多いとする研究者もいます。
 脳卒中の発作後急速に症状が現れる点が、徐々に脳の委縮が進むアルツハイマー型認知症と異なります。
 脳卒中の発作によりどの部位で脳血管障害が起こるかによって一次的な症状が異なり、左大脳半球で障害が起きると、右半身マヒや失語症、知能低下が現れやすく、右大脳半球が障害されると左半身マヒや性格変化が起きやすくなります。
 これら高次脳機能障害のうち、知能低下や性格変化といった認知症症状が現れる場合に脳血管性認知症とされます。
 もちろん、脳卒中の後遺症では認知症症状が現れないこともあります。

症状 

 障害が起ojiisan02_angryこる部位によって症状が異なるため、同じ脳血管性認知症でも知能低下はなくても性格が変わるというように、できることとできないことがある「まだら認知症」が特徴とされています。
 また知能低下や性格変化以外にも、脳卒中の発作後はうつ状態になりやすく3割程度がうつ状態ややる気がなくなる等の陰性症状に陥るという研究報告もあります。
 さらに小さなことでも泣いたり笑ったりする感情失禁と呼ばれる症状や、何気ないことで怒り出す易怒(えきど)と呼ばれる症状が現れることもあります。
 アルツハイマー型認知症と比較すると病識もあることが多いようです。

治療

 一旦障害を受けた脳血管を元に戻すことはできないので、脳卒中の再発を防止するために高血圧や高脂血症、糖尿病や心疾患など脳血管障害の危険因子をコントロールする薬が処方されることが多いでしょう。
 うつ状態や陰性症状を改善するために脳代謝改善薬が処方されることもあります。

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