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認知症の基礎知識

レビー小体型認知症について

レビー小体型認知症とは

 「レビー小体」とは、中脳に溜まる異常なたんぱく質で、パーキンソン病発症の原因となるとされています。
 このレビー小体が認知機能を司(つかさど)る大脳皮質にも広がると認知症と同じような症状が現れることから、名づけられたのがレビー小体型認知症です。sick_ninchisyou_lewy
 日本の小阪憲司医師らによって発見された認知症のタイプです。英名は「Dementia with Lewy Bodies」で頭文字からDLBと略称されることもあります。以前はあまり知られていませんでしたが、実は認知症全体の約15~20%を占めており、脳血管性認知症より数が多いことが指摘されています。
 また男性の発症率が高く女性の約2倍ともいわれています。

特異な症状が先行

 レビー小体型認知症の症状には、他の認知症と同じく認知機能障害がありますが、加えてパーキンソン病と同じような運動障害や、幻覚や幻視が現れることが多いという特徴があります。
 これら特異な症状は、物忘れなどよりも早く現れることが多いといわれています。これら以外にも自律神経障害やレム睡眠障害といった特徴的な症状もあります。

診断と治療

 レビー小体型認知症が国際的に認められ、診断基準が確立したのが1996年と比較的最近であることもあり、未だにアルツハイマー型認知症など他のタイプのtatemono_hospital認知症やパーキンソン病と診断されることが多いといわれています。
 また正しく診断されてもレビー小体病を完全に治したり、進行を止めたりする薬はありませんが、アルツハイマー型認知症治療薬や、パーキンソン病治療薬を処方されることが多いようです。
 幻覚や幻視に対しては抑肝散という漢方薬が処方されることもあります。但しこのタイプの認知症は薬剤過敏性という薬が効きすぎる特徴があるため、注意が必要とされています。
 レビー小体型認知症の治療は難しいため、できるだけこの認知症に詳しい専門医を受診した方が良いと思われます。

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