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認知症の基礎知識

認知症の症状

 ojiisan_question認知症はその名前が示すように、周囲の状況を正しく認知する機能が低下したり損なわれたりします。
 もともと加齢によって感覚機能は低下するので、高齢者は認知機能が低下するのが普通ですが、認知症になると、その傾向がさらに加速することがあります。
 認知症の症状を分類すると、多くの認知症の人に継続的に共通して現れる「中核症状」と、さまざまな要因によって現れたり、改善したりする「BPSD」(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの略で、認知症の行動・心理状態と訳されます。「周辺症状」ということもあります。)の2種類があります。
 また、レビー小体型認知症と前頭側頭型認知症の場合は、特異的な症状(そのタイプの認知症だけに現れる症状)があります。
(⇒ レビー小体型認知症の症状
(⇒ 前頭側頭型認知症の症状

中核症状

 中核症状認知症の中核症状は、記憶障害(物忘れ)と見当識の障害、判断力の低下です。  見当識の障害というのは、自分が置かれている状況がわからなくなることで、季節や日付、時間などがわからなくなったり、今いる場所がわからず道に迷ったり、周囲の人との関係がわからず子供と孫を間違えるといったような症状です。

 

BPSD

 BPSDの種類は多く、列挙すると、粗暴行為、介護拒否、物盗られ妄想などの被害妄想、昼夜逆転や夜間せん妄、徘徊や帰宅願望、不潔行為、異食、収集癖、性的な言動、抑うつ状態などが挙げられます。  それぞれの症状については別に解説しますが、BPSDは認知症の人に共通して現れるものではなく、原因疾患の病状との関係もわかっていませんが、BPSD2 おそらく病気以外のさまざまな要因が影響していると考えられています。
 認知症の介護では、中核症状だけであれば、介護者など周囲の人が気をつけていれば日常生活を送る上で大きな支障がないことが多いのですが、BPSDが現れると介護の苦労は増大し、日常生活でも支障が大きくなります。
 そのため、認知症の介護ではBPSDの原因を探り、できるだけBPSDが現れないよう、現れた場合でもできるだけ早く解消するよう介護をおこなうことが重要になります。

 

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