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介護と技術

食事介助③ 介助のポイント

介助前の準備

 食事中排泄したくなると食事を中断しなければならなくなるので、排泄は食事前になるべく済ませましょう。また汚れを気にしないで食べられるよう食事用syokuji_obaasanエプロンなどを着用します。
 誤嚥しにくい正しい食事姿勢であることを確認しましょう(⇒食事介助② 食事の際の注意点 正しい食事姿勢)。背中の上部にクッションをあてるなども工夫のひとつです。
 重要なことは、意識がはっきりしていることを確認することです。意識がはっきりしていないようなら、「お食事ですよ」「美味しそうですね」等と声をかけ、ゆっくり、よく噛んで食べるよう促しましょう。

介護者の姿勢

 どうしても食事介助が必要な時は、介護者が立ったままだと利用者は自然と上向きになって食事を摂ることになります。このような姿勢では、気道が開きやすく食物が気道に入りやすくなり誤嚥の危険が高くなります。正面に座るより横に座って介助した方が自然な状態で食べやすくなります。
 さらに、一口の量を少なめ(小さじ1杯程度)にする、食べたいものを訊く等コミュニケーションをとりながら介助する等の工夫も必要です。
 口の中の物を飲み込んだことを確認してから次の一口に進むようにしましょう。

食事に要する時間

 食事に要する時間は人によって異なりますが30分程度が目安です。食事を始めて20分後位から、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されて満腹感を感じ(食clock_1230事から摂取した栄養素が分解され、血液中に増えたグルコースが満腹中枢を刺激する)、食事が進まなくなるので、食事に時間をかけすぎるのも良くありません。
 但し、食事が進まないからといって無理強いするのではなく、食事量が少ない場合は間食等で補うよう工夫しましょう。

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