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介護の基本ケア

運動② 歩行の介護

歩行練習が唯一の方法

 歩行機能を改善するためには歩行練習が最も効果的な方法です。それは歩行がさまざまな動きの連動で成り立っており、人によってはこの一連の動きを忘れてしまっているからです。
 このことは、例えば自転車に乗れるようになるには、ハンドル操作だけの練習や自転車を漕ぐだけの練習ではなく、実際に自転車に乗って練習をしなければならないことと似ています。

はじめは歩行器歩行で

 medical_hokouki介助すれば歩行できる人や車イスへの移乗が可能な人は、歩行器を使って練習するところから始めましょう。
 初めは自分から足を前に出さない人がいるかもしれませんが、これは歩くのを嫌がっているというより歩き方を忘れているからということが多いので、介護者が足を前に押し出します。これを繰り返すうちに自分から足を出すようになる人が多いようです。

5秒つかまり立ちから

 移乗も車イス操作も全介助という重介護の人の場合は、立ち上がるための訓練をおこない手すりやバー等につかまった状態で5秒間維持できるようになったら、同じく歩行器歩行の練習をおこないます。
 はじめは立っているだけでも安定しないことが多いので、介護者は後から支えつつ足を前に押し出す必要があるので、介護者2人で取り組まなければならないこともあります。

生活に合わせて練習を

 seikatsu_syukan_woman_good食事や排泄など歩行が必要なタイミングに合わせて歩行練習をすると、単に訓練という意識ではなく生活する上で必要な行為なので、本人にとっては気持ちの上で取り組みやすいと思われます。
 もちろん本人が訓練をする気持ちが強ければ、歩行練習の時間をとっておこなうのも良いでしょう。重要なことは毎日一定時間以上おこなうことです。週に2~3回では効果が期待できません。

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