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介護の基本ケア

排泄ケア④ 排便のケアⅡ

定時排便と排便習慣

  毎日の規則的な排便のリズムにより便意が起こりやすくなります。また排便反射は、副交感神経が優位な時に活性化し、交感神経が優位な時toilet_benkiには抑制されます。
 そのため、ふつう昼間は交感神経が優位な傾向があるため、副交感神経が優位な朝方のほうが排便に適したタイミングといえます。副交感神経が優位で胃反射も起きやすい朝食後が排便に最適なタイミングなので、毎日朝食後トイレで排便を促すと良いでしょう。

座位排便

 直腸肛門角と腹圧を活用するためには、寝たままではなくトイレ(ポータブルトイレでも)に座って、できれば前かがみの姿勢で排便を促します。

ストレスを溜めない工夫

 排便は精神的な要因にも左右されます。緊張状態での排便は難しく、精神的ストレスが積み重なると自律神経の働きが乱れることにより腸の働きが乱されて、便秘を起こしやすくなるので、静かな環境で、リラックスして排便できる環境を整えましょう。

排泄最優先の原則

 排便したい時に我慢することを繰kaigo_kurumaisuり返すと、直腸・結腸反射の機能がだんだん鈍くなり便意をもよおさなくなります。
 神経の働きが鈍くなり、便意を感じにくくなることによって腸の運動自体も弱まり、便秘が常習化する危険性があるので、介護者は何か別のことをしている時(例えば食事中)でも、排泄したいという訴えがあったら、我慢してもらうのではなくすぐにトイレに誘導しましょう。

 

※下剤について:便秘のケアに下剤を服用するというのは、最適な方法ではありません。下剤には副作用もあり、効きめが悪くなってきたからと増量を繰り返すと体が下剤に頼りがちになり、自然な排便が困難になることもあります。
 そのため下剤の服用はあくまで一時的なものと考えるべきで、常用することは避けた方が良いでしょう。

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