自立支援のための介護に関する知識・情報をお伝えいたします。

介護の基本ケア

水分ケア⑥ 水分摂取のポイント

 juice_orange脱水症になるのを予防するためには、適正な水分摂取が欠かせません。
 しかし、高齢者には水分摂取の大切さを理解していなかったり、若い頃から意識して水分を摂るという習慣がなかったりする人も多いので、介護者が水分摂取の大切さを伝えるとともに、適切に水分摂取を促す必要があります。適切な水分摂取にはいくつかのポイントがあります。

1,500mlを目安に

 水分制限がない場合には、1日の摂取量は1,500mlを目安にします。ここには食事に含まれる水分は含まないので、いわゆる飲水(水に限らず、お茶やジュース等を含む)として摂るようにします。

こまめに飲む習慣が大切

 次に高齢者は感覚機能の低下によって、水分が不足しても口渇感を覚えない場合や、口渇感があってもそれを訴えない場合もあるので、「飲みたい」と言った時に飲んでもらうのでILM17_AC01006はなく、水分摂取を習慣化することが大切です。
 朝起きた時、毎食後、レクリエーション前後、入浴の前後、寝る前というように、1日の生活リズムに合わせて水分を摂るよう促しましょう。
 一時に多くの水分を摂ると、胃や心臓、腎臓に負担がかかるので、このように分散して飲む習慣をつけましょう。

楽しく飲める工夫を

 水分を摂る習慣がない場合には、飲みやすい工夫や楽しく飲める工夫が必要かもしれません。
 いつでも飲めるよう、居室やテーブルにポット等を常備しておく
 コーヒーやジュース、スポーツ飲料等を用意する
 お茶も緑茶だけでなく、ほうじ茶や昆布茶、紅茶等を用意する
 お茶の時間を1日何回か決めておき、介護者も一緒に飲みながら会話を楽しむ
 kakigoori_red季節に合わせた水分、例えば夏はかき氷、冬は温かいココアなどを用意する
 さまざまな味のゼリーをおやつにする 等々
 この他、夏の外出後など汗をたくさんかいた後や、下痢や嘔吐などがある時は、水分だけでなく塩分も不足していることがあるので、ス
ポーツドリンク等電解質が含まれているものを摂る方が良いでしょう。

-介護の基本ケア

関連記事

栄養ケア④ 低栄養予防のケアⅠ

経口摂取が原則  食事を口から食べることにはさまざまなメリットがあります。「食事が楽しみ」 …

水分ケア④ 高齢者が脱水症になりやすい原因

 高齢になると、若い頃に比べて脱水症になりやすくなります。その原因は老化によるものと、それ …

排泄ケア② 便秘について

便秘の種類  便秘は「器質性便秘」と「機能性便秘」に大別されます。  器質性便秘はがんや腸 …

水分ケア⑤ 脱水症の症状

脱水症の症状  脱水症の症状としては、以下のようなものが挙げられます。 ① 唾液分泌量が減 …

排泄ケア③ 排便のケアⅠ

 便秘を予防し、スムーズに自然排便できるようにするためにはいくつのポイントがあります。 規 …