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介護の基本ケア

水分ケア② 体内水分の役割 生命維持に不可欠な水分

 体内水分はkekkan_sarasara生命を維持する上で非常に重要な役割を果たしていますが、主なものを挙げると次のようになります。

 

血液の働きに関与

 血液は、体中に酸素や栄養、ホルモンなどを運ぶとともに、老廃物や過剰な物質を運び出し、体外に排泄するという働きがあります。
 この血液の半分以上は血漿という液体で、ほとんどが水でできています。残りの半分は赤血球や白血球などの血液細胞です。
 血漿にはナトリウムイオン、塩化物イオン、タンパク質などさまざまな成分が溶けていて、体に必要な栄養や酸素が、この水分に乗せて運ばれています。

体内のクリーニング(腎臓)

 体内の血液は、循環の過程で腎臓の働きによって濾過されています。この濾過(クリーニング)がおこなわれないと、体内に老廃物が溜まってしまい尿毒症を引き起こす危険body_jinzou性があります。
 腎臓は、血液中の不要物を多量の水(1日に170~180リットル)とともに濾過し、その後まだ必要なものと水分を再び吸収し、残った不要物と水分を尿として膀胱へ送っています。
 成人で健康な人の平均的な1日の排尿量は約1200mlですが、1日に最低500mlの尿を排泄しないと老廃物を出し切ることができません。
 また、糞便にも一定の水分が含まれており、ここでも水分が老廃物を排出する役割を担っています。

体温調節

 通常人の平熱は36~37度ですが、体温が2度位上がると体調を崩し、場合によっては死に至る危険性もあります。そのため、体温の調節は人が生命を維持する上でとても大切な機能だということができますが、この重要な体温調節に体内水分は大きな役割を持っています。
 気温が高い時や運動等によって身体温度が上昇した時には、発汗システムによって体内水分を排出し体温の上昇を防いでいます。
 その他、人間は皮膚から約600ml、呼気からhiyake_woman約400ml、無意識のうちに蒸気の形で水を排せつしています(不感蒸泄)。これは代謝活動によって発生した余分な熱を、水の気化熱にかえて蒸気として外へ出す作用です。

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