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廃用症候群

廃用症候群改善には「基本ケア」が不可欠

廃用症候群改善のために

 現時点で既に廃用症候群になっている、例えば寝たきりの生活を送っているというような場合、今日から活動性を高めるために外出する等ということは難しtokozure_nurseいでしょう。特に数ヶ月以上にわたって長期間安静状態が続いている場合には、さまざまな機能低下が進行していて、本人の意欲だけで活動性を上げるのは不可能だと思われます。
 このような場合には、以下のような手順で改善することをめざしましょう。

基本ケアの実施

 廃用症候群を改善するためには、体調を整え、活動性の向上をはかることが重要です。
 そのためには、脱水と低栄養、便秘を改善すること、その上で寝たきり等活動性が低い状態から少しでも活動性が高い生活を送るための支援をおこなうことが必要です。
 この水分ケア、栄養ケア、排泄ケア、運動の4つを「基本ケア」といいます。
1・水分ケア(脱水状態の改善)

 廃用症候群が体調不調を招いている場合が多いので、体調の改善をはかる。特に水分摂取量を適正にするために、疾病による水分制限がない場合は最低1日1,500ml程度の水分を摂るようにする。
2・栄養ケア(低栄養の改善)

 栄養が不足すると体力低下を招くので、栄養摂取量を適正にする。そのため、1日3回の食事はできればお粥ではなく常食にし、できるだけ介助しないで自分で摂るよう促す。
 やむを得ず食事介助する場合でもベッド上ではなく、イスに座ってテーブルで摂る。(※ 自分で食べることと、正しいしい姿勢で食べることは誤嚥防止にもつながります)syokuji_ojiisan (1)
3・排泄ケア(便秘の改善・座位排便の実施)

 排泄のうち排便だけは、全介助であってもトイレ(必要ならポータブルトイレ)で座ってする。
 本人が便意を感じない場合は朝食後、毎日必ず座って排便を促すことを継続する。排便を促すタイミングは、過去の本人の習慣に合わせるもの一つの方法です。
4・運動(活動性の向上)

 これらの対応によって体調が改善し意識がはっきりして、少しでも動くことができるようなれば、歩行器等を使って歩く練習をしたり、車いすを使っても良いので外出したりというように、徐々に活動性を高め、活動範囲を広げていくことで廃用症候群を改善するきっかけになるはずです。roujinsya_couple
 以上のケアを家族だけでおこなうのが難しい場合は、訪問介護や通所介護を活用しましょう。また実施する際は廃用症候群に関する説明をおこない、活動性を上げる必要があることを伝えることも必要です。

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