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褥瘡について

褥瘡とは

 褥瘡(じょくそう)は、床ずれとも呼ばれ、特定の部位が長時間圧迫されることで、皮膚にできる潰瘍(かいよう)のことです。
 寝たきりの状態が続くとkaigo_bedか知覚障害によって圧迫が自覚できないと、褥瘡になりやすくなります。
 圧迫される部位にできやすいため、仰向けに寝た状態の仰臥位(ぎょうがい)を続けていると、臀部や踵にできることが多く、痩せて骨が出てくるとその部位が圧迫やずれを受けやすくなるので、褥瘡になりやすくなります。
 褥瘡は重症になると、褥瘡が皮下脂肪や骨まで達することがあります。
 また褥瘡は細菌に感染することが多いため、治癒しにくく、細菌感染により合併症にかかると、命にかかわることもあります。褥瘡が浅ければ、治療と適切なケアによって2~3週間程度で治癒することが多いのですが、脂肪組織や、腱、骨まで達する深い褥瘡になると治りにくくなります。

従来の予防法

 kaigo_rehabilitation褥瘡ができる典型的な例は、脳卒中などを発症して入院し、知覚障害が残り寝たきりのままの状態で退院、退院しても寝たきりの状態を続けるというような場合は、褥瘡になる危険性が極めて高くなります。
 褥瘡の予防と治療は、従来、圧迫を分散するためにエアーマットや特殊なマットレスや枕を使用すると共に、数時間ごとに体位変換することで圧迫を減らし、褥瘡部分の清潔を保つためのスキンケアをおこなう等の方法が一般的でした。
 しかし、長期間寝たきりの状態が続くと、このような方法だけでは褥瘡を予防したり、改善したりすることが難しいことがあります。

離床が最も効果的

 最近では、従来の褥瘡予防法は急性期医療で安静状態を保つ必要がある期間は、やむを得ない方法ですが、急性期を過ぎて安静にしなくても良いのであれば、できるだけ早期に離床する方が効果的だと考えられるようになってきました。
 また寝たきりの生活が長いと低栄養になっていることも多いので、栄養状態を改善する必要もあります。

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