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骨粗鬆症について

骨粗鬆症とは

 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は加齢などが原因で骨密度が低下し、骨がスカスカの状態になって脆(もろ)くなる病気です。
 WHOは1994年に骨粗鬆症body_hone_badを「骨量の減少と微細構造の劣化によって骨の脆弱性(ぜいじゃくせい)が悪化し、骨折の危険性が高まった全身性疾患」と定義しましたが、このことからもわかるように、骨が脆くなることによって「骨折しやすくなる」ことが骨粗鬆症の最大の問題です。
 特に大腿骨頸部の骨折が重要で、大腿骨頸部骨折によって歩行困難になり、そのまま寝たきりになってしまうこともあります。

女性に多い病気

 obaasan_think骨粗鬆症は圧倒的に女性に多い病気で、男性に比べると約3倍の割合でかかりやすいといわれています。これは、女性ホルモンのエストロゲンが骨の新陳代謝に関わっているためで、閉経期の50歳前後から骨量が急激に減少していきます。そのため女性の場合60歳代では2人に1人、70歳以上になると10人中7人が骨粗鬆症だといわれています。

骨の新陳代謝が追いつかない

 年をとると、腸管の機能が衰えてカルシウムや骨の栄養に必要なビタミンDなどの吸収が悪くなるため、骨の新陳代謝のバランスが悪くなることが原因であるといわれています。
 obaasan_korobu骨の新陳代謝(「骨のリモデリング」ともいいます)というのは、古くなって劣化した骨が新しい骨に入れ替わっていくことで、破骨細胞による「骨吸収(古くなった骨を溶かす)」と、骨芽細胞による「骨形成(新しい骨をつくる)」の繰り返しです。骨吸収が数週間続いた後、数ヶ月間にわたって骨形成がおこなわれ、溶けた部分に新しい骨が埋められていきますが、加齢などで骨吸収に骨形成が追いつかなくなることによって、骨粗鬆症が進行します。

主な原因は加齢ですが・・・

 骨粗鬆症の主な原因は加齢ですが、それ以外にも遺伝的な体質や偏食、極端なダイエット、喫煙、過度の飲酒、運動習慣なども原因になると考えられています。
 また、骨粗鬆症になりやすい疾患(慢性関節リウマチ、糖尿病、腎臓病など)があり、ステロイド剤などの継続的な服用も骨を弱くする原因になるといわれています。

治療

 骨粗鬆症の治療にはカルシウムやビタミンD が多く含まれる食品を摂取する食事療法や、転倒や骨折に注意しながら適度な運動をおこなう運動療法、薬物suppliment_calcium療法があります。
 初期の骨量減少であれば、食事療法や運動療法、生活習慣の改善によって、骨量が増えることもあるが、進行すると薬物療法が必要になります。薬物療法では、骨の吸収を抑える「骨吸収抑制剤」、骨の形成を助ける「骨形成促進剤」、骨の栄養素である各種ビタミンDやビタミンK剤などがありますが、薬物療法の開始時期や処方内容は、年齢や症状の進み具合によって異なります。

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