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神経難病と介護

パーキンソン病について

パーキンソン病とは

 パーキンソン病は、初めて報告したイギリスのジェームス・パーキンソン医師の名前にちなんで命名されました。
 人口10万人あたりで約100人という頻度でbody_saibou発症するといわれており、神経疾患の中では比較的多い病気です。最も多い発症年齢は50~70歳です。但し、頻度は少ないものの「若年性」と呼ばれる20~30歳代で発症する例もあります。
 中脳にある黒質と名付けられた神経細胞の集まり(神経核)の細胞が自然に減少していくことで、ドーパミンという脳内物質が減少することで引き起こされる事はわかっていますが、神経細胞が減っていく原因はまだ突き止められていません。

さまざまな症状

 ドーパミンが不足することで相対的にアセチルコリンの働きが強くなるため、副交感神経の作用が強くなり、交感神経とのバランスが崩れます。
 そのため、体温調節ができない、よだれや汗が出る、暗いと見えにくい等の症状が現れることがあります。また、アセチルコリンの働きで筋肉が収縮することから、筋肉が硬くなる、運動機能障害、手足や身体が曲がって特有の姿勢になる等が現れます。

診断と治療

 パーキンソン病の診断は、その症状から診断する事が一般的です。数は少ないのですが、脳の中のドーパミン分泌の異常を確かめることができる「ポジトロmedicine_binンCT」という特殊な装置を備えた病院もあります。
 治療は内服治療が一般的で、脳のなかで不足しているドーパミンを補う薬、ドーパミンの脳内での分解を防ぐ薬、ドーパミンの分泌促進をする薬、ドーパミンに代わって働く物質の薬など、種々の薬剤を組み合わせて症状を軽減させる治療がおこなわれます。
 症状の進行や薬の効果は個人差が大きいのですが、薬がよく効くと、かなり長期間良い状態が保て、社会生活が送れる場合もあるので、服用のタイミングを含め、適切な服薬管理が重要になります。
 また、パーキンソン病はいくつか特徴的な症状があり、介護する場合はこれらの症状を知っておく必要があります。

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